フランスでママン 〜ママにおすすめしたい本〜

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こんにちは。
すっかり春になり、日も長くなってワクワクする季節になってきました。

今回は、私が母親になって2年とちょっとが経って出会った、素晴らしい本を紹介させてください。

 

 

子育てのバイブルと言っても過言ではないです。というか、バイブルです。
誕生から思春期までのこころの発達について、明瞭に理解できるように書かれています。

河合隼雄氏はユング派の心理学者ですが、この本は特にQ&A方式で書かれていて、短く・濃くまとまっており読むのは全く難しくありません。

いともシンプルな、あたたかい言葉に乗せて私たちに語りかけてくれています。

【「上手に子育てしてたら、思い通りになる」というのは、完全に迷信です。世の中に下手な子育てはあっても、どんな子にでもあてはまる「よい子育て」というのはありません。(中略)子育てが思うようにいかないと、「自分が悪い」と罪悪感を持つ人がいるけど、そんなことはおかしいんで、どんなよい親でも、どんなよい子でも、思うようにならないときというのは必ずあるわけです。

ぼくなんか時代遅れと言ってもいいかもしれないけれど、思い通りにならないことこそほんとにおもしろいことだと思ってるんです。というよりも、ほんとは、思うようにならないことこそすごいことはないんですよ。それこそが人生、そこでこそその人の個性が生きるわけですから。】

 

もう、素晴らしすぎて、泣ける。

 

毎ページ線を引いてどうにか自分のものにしたい衝動に駆られます。私は鉛筆と赤ペンで線引きました。
どこのページをどこから読んでも、心にすとんと落ちる。癒される。救われる。

 

【いまたくさんの親が、親としてのカンを磨くのをサボりすぎてる、と思います。だから子どもがほんとにしてほしいことは何なのか、わかっていない。

いまの生活はある程度お金がなかったらおもしろくない、とみんなが思い込んでいて、どうしてもお金を稼ぐ方に一生懸命になってしまうんです。そうすると親のエネルギーがそっちへ集中してしまって、子どもから離れてしまう。

子どもにとって親が何かしてくれるというのは、お金を稼ぐことじゃなくて、一緒にいてくれたとか、大事なときに「うん」と言ってくれたとか、そういうことなんです。

親としてのカンを磨くには、自分が子どもだったころ、親がどうしてくれたらうれしかったかを思い出してみてもいいですね。】

 

ここで読んだすべての大切なことを、でも実は私たちは、誰でも、根底ではすでに理解していたのではなかったかという気持ちになりました。

河合さんの言葉は本当に優しい。本当に伝えたいという心が、見える。

一人で子育てしているママンには、これほど頼もしく思える言葉ってないんじゃないでしょうか。

子育てに悩みがないママなんていないはず。そういう意味ですべての母親に読んでほしい。
いえ、母親じゃない一人の人間としてもこの本からたくさんの事を学べると思います。

 

また素晴らしい本がありましたら、紹介します。なにかオススメがありましたら、ぜひ教えてくださいね。

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